去る11月7日、当山の本堂において…ギターの廣木光一氏、ベースの飯田雅春氏、そしてパーカッションのヤヒロトモヒロ氏をお招きして、「ミニ法話とジャズの夕べ」という行事を開催していただき、大盛況のもと無事に終了することができました。
ミュージシャンの方々と参加者の皆様に深くお礼を申し上げます。
お客様としてご来場されて、美しい歌声も2曲披露してくださった鈴木麻美さんという方がいらっしゃいます。この方が臨場感溢れる素晴らしいレビューを寄せてくださいましたので、ここにご披露させていただきます。以下は転載です。合掌
立冬の夜、満月の夜。正晨寺の本堂には、小さな子供からお年寄りまで、まさに老若男女が集いました。お寺のみなさんや、ボランティアスタッフの方々に振舞っていただいたコーヒーやチャイをいただきながら、開演を待ちます。
静かな秋の宵に、音はどこまでも美しく、けして大きすぎず、時に静かであっても鮮烈なものでした。必ずしも音量が迫力を生むのではないのだと改めて知らされました。
暖かく優美に、時には張りつめた緊張感と大きなエネルギーで本堂のステージに現れた別世界に、いつしか引き込まれ…わたしは最後列から会場全体を見渡せる席におりましたが、小さな子もじっと静かに、大人たちは身体を揺らしたり、ぐっと前のめりになったりして、聴き入っていました。
アルバムMusicaに収録されている”光”Sound,Synonymous with Lightという曲の演奏に、わたしは特に強く心奪われました。かすかに読経の声が重なって聴こえたような錯覚も…なにか幽玄な時間でした。
わたしは、セカンドセットで2曲、歌わせていただきました。
このサウンドに溶け込むような声を、と願いながら歌わせていただきました。
ご一緒していただいたみなさまに…ご縁に、感謝します。
またこのトリオでの演奏を聴きたいなぁと今日も朝から、CDであの音の世界を反芻しています。