去る2月8日、当山の御供養場を会場として、トランジションタウン浜松の発酵部主催「麹職人の甘酒とお話会」が行われました。参加者は21名で、和気藹々とした雰囲気の中…とても有意義な催しとなりました。トランジションのホームページに報告文を載せてくださいましたので、こちらの方にも転載をさせていただきます。合掌
麹職人の甘酒とお話会が無事に終わりました。
今回は正晨寺さんのご供養場(炊事場)をお借りして、プロの甘酒作りを見せていただきました。
講師の名倉麹店さん(今は廃業された)ご夫婦が、秘伝の技を惜しげもなく教えてくださり
参加された方は熱心なメモをとっていました。浜松にいくつかあった麹屋も今では3軒しか残っていないそうです。
温度計のいらない麹に適した温度のはかり方、通称「手引きの温度」という物を実際にやってみました。
そして、何十年も使っているという樫の木の「櫂(カイ)」という道具をつかい、
甘酒のもとを丁寧につぶす作業を行いました。
実際にやってみると思った以上に力がいる作業で、櫂はとてもそれに適した形の道具であることがよくわかり、
参加者の何名かは「欲しいー!」ともらしていました。
実演の合間の奥様の軽快なトークは本当に楽しくて
年末の一番忙しい時期に起きた「甘酒すっぱい事件」のお話は感動しました。
また、参加者からの素朴な疑問 「納豆はたべてもいいのか?」「お米の水分量はどれくらいか?」
といったものから、いい麹の見分け方、おいしい味噌作りの秘訣など、多くの事を教えていただくことができました。
最後に名倉さんが温めてくれた試食の甘酒は、塩加減や甘さが絶妙でとても美味しくいただきました。
今回仕込んだ甘酒はまとめて1個所において一部保温と換気をしながら熟成をするとのことです。
ある程度まとまった量を作ればとくに加温をすることがないそうです。
名倉麹店さん どうもありがとうございました。
発酵部 齋藤