正晨寺の節電対策

先日、友人で「節電カウンセラー」をしている吉岡君が、ボランティアとしてお寺の節電診断をしてくれました。そもそも…私が帰山してから、照明のLED化には積極的に取り組んでいましたので、既に毎月3千円分くらいの節電は達成しているのですが、その他にもいくつかの問題が発覚して、今後の課題を確かめる事ができました。

まず、正晨寺は水道が通っておらず、井戸水をポンプで汲み上げて使っているので、その動力に電気を使っているのですが、これが最も割合が高く全体の27%。しかし、これはどうにも節約はできそうにありません。

次に電気を食っているのが冷蔵庫。お総講などの時に御供養をお出しする関係で、お寺には全部で5台の冷蔵庫があり…しかもそれらのほとんどがだいぶ古い型の機械なので、全部合わせると全体の26%にもなります。ここはだいぶ節約の余地があります。
仮に、最も古くて電気を食う機械を3台処分して、それを最新型の大きな物1台に替えると、1年で2万円以上の節約になるそうで、本来はできるだけ早く対処したいところです。
とは言っても、まだ使える物を無理矢理廃棄して新しい物を買うのには若干抵抗がありますから、今ある物のどれかが壊れた時がチャンスという事ですね。

あと、意外に高くて驚いたのがトイレの便座。便座を温める機能が月に約1200円。ウォシュレットが月に約1300円。5台の便座分を全て合計すると…なんと月に17000円ぐらい電気代がかかっているというのです。ウォシュレットは切れないにしても、今の季節に便座を温める必要はありませんから、その辺は“対応”でだいぶ安くすることができそうなので、ここは早速実践をしてみようと思います。

それと、問題なのは「待機電力」。電化製品を使ってもいないのに、コンセントが入っているだけで支払っている料金が…なんと月に1500円ぐらい!これもある程度なんとかしたい部分です。いちいちコンセントを抜いたり差したりするのは手間ですが、スイッチ付きのタップを取り付けてそれを操作するぐらいなら何とかできそうなので、そこも少しずつ考えてみるつもりです。

その他にもいろいろと指導をしてもらって、お寺全体で月に8000円ぐらいの電気代の節約ができそうな気配で、本当に有意義な経験をさせてもらいました。
「お寺はそもそも施設が広いので、かなりの節電ができるんだろう?」と思われる方もいらっしゃるかもしれませんが、吉岡君いわく…一般の家庭でもちょっと考えるだけで2~3000円分程度の節電は比較的簡単にできるそうなので、皆様のお宅でも“節電対策”に取り組んでみたらいかがですか?合掌

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